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スタッフブログ

トモコンのモデル

2017/04/01

スタッフコラム

トモコンを始めるにあたり、私にはそのモデルとなるような体験があります。もう10年以上前のことです。
一人の青年がネットの掲示板にスレッドを立てました。「シングル限定 本気でオンリーワンさがし」というタイトルのその掲示板を見つけた人たちが、次々に書き込みをしていきました。私もその一人でした。
「じゃあ集まろうよ」ということになり、銀座のカフェに集まりました。最初は少人数でしたが、掲示板に書き込む人たちが増えていくにつれその会も活気を帯びていきました。恋人が欲しい人、結婚したい男女が集まるとこんなにも盛り上がるものかと、私も毎週行くのが楽しみでワクワクしていました。
 
その会が楽しくてしょうがなかったのは、やはり参加する人たちと仲間になっていったからだと思います。皆ある種同じ目的で参加してきていて、ライバルだったりもするのですが、恋がしたい同世代の人たちと毎週のように会うことは実に刺激的で楽しい時間でした。男女問わず同じ人たちと毎週のように会えるので、絆も深まっていきました。そこには恋の駆け引きもあったりして、傷ついたり傷つけたりすることもあるのですが、とにかく濃密な時間でした。カップルが成立したらその人たちはもう来なくなるので、短いお付き合いにはなるのですが、にもかかわらず親しくなれたのは、やはり「恋人がほしい」という本音の部分を見せていたからかもしれません。
 
それで私の恋は実ったのかと言いますと、それがなかなかの失恋物語でして。
一人同い年でメチャメチャ綺麗な女性がいました。私はもう一目惚れしてしまって、その人に一生懸命アプローチして、デートにもこぎつけることができました。
その頃前述のとおり、男女問わずみんなと親しくなっていたので、同性の友達もたくさんできていました。その中に一人、私より一つ年上で物静かだけど芯のある男性がいました。私も彼も、そして彼女も繰り返しその会に参加していたので、彼女はだんだん私の方ではなく、彼の魅力に惹かれていきました。私はちょっと焦ってしまっていたんですね。彼女をモノにしたかったので、やや強引にデートにこぎつけたのですが、彼女はじっくり人を見ていました。
そしてある日、二人がお付き合いを始めたことを知りました。もうペシャンコに潰れて、その夜は年上の女性メンバーに飲み屋で慰めてもらいました。
交際を始めた二人はその会を卒業していったのですが、つきあい始めたばかりでも、すでに二人は強い関係で結ばれているように見えました。二人が今どこでどうしているかは知りませんが、私にとっては二人とも良い友人で、今となってはいい思い出です。
 
その後ほどなくその会は自然消滅してしまいました。
あんな会をもう一度再現したいというのも、トモコンを始めた理由です。友達からはじめる婚活は、甘く切なく、心が熱くなるのだよ。
 
仲間