こんにちは、中田シュウです。
今日は、今の日本に「結婚したいのにできないでいる人」が実際何人くらいいるのか、国の統計を元に大まかに割り出したいと思います。
 
※興味本位ではなく、トモコンの社会的使命の大きさを知るために調べました。
 
いずれは結婚したいと考えている人は、男女共に9割近くにのぼる
調べるにあたり、平成27年版厚生労働白書を参考にしました。
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/15/
 
2010年に国立社会保障・人口問題研究所が未婚者を対象に行った調査によると、「いずれ結婚するつもり」と答えた人は、下のグラフのとおり男性で86.3%、女性で89.4%いたそうです。けっこう多いですね。
「昔と違い今は生涯独身を自ら望む人が増えており･･･」なんて話も聞きますが、それでも実際はほとんどの人が人生で一度は結婚したいと思っているようですね。
 

 
さらに何歳くらいで結婚したいかという質問に対しては、下のグラフのとおり女性の6割が20代の内に、男性の65%が31歳までに結婚したいと答えたそうです。
 

 
しかしながら実際はどうかというと、下のグラフのとおり20代後半の女性の60.3%が未婚、20代後半男性についても71.8%が未婚という状況だそうです。なかなか望んだとおりにはいかないようですね。
 

 
男性の4人に1人、女性の7人に1人が生涯未婚
9割近くの男女が「結婚したい」と考えていることはわかりましたが、では実際結婚できずにいる人はどれくらいいるのでしょう？
 
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、2015年における男女の生涯未婚率は、男性で23.37%、女性で14.06%だったということです。つまり男性の4人に1人、女性の7人に1人が生涯未婚ということになります。
つまり9割違い男女が結婚したいと考えているのにも関わらず、実際はこれだけ多くの人が結婚できずにいるということになります。特に我々男性の方は深刻です。
※生涯未婚率：50歳の時点で一度も結婚したことがない人の割合
 
結婚できないのはなぜ？
一番の理由は「適当な相手に巡り合わないから」
結婚できていない理由についても、調査がなされています。
下のグラフのとおり、結婚できていない理由として「適当な相手に巡り合わないから」と答えた人が、男性55.0%、女性58.2%といずれも最も多かったそうです。
この理由が他と比べても突出していることがグラフからもわかります。
 

 
「結婚したいのにできない人」は実際何人くらいいる？
さてここからは別な統計を使って、「結婚したいのにできない人」の実際の人数を割り出したいと思います。
※正確な人数は出せないので、あくまで各種統計を元に私が推計した概算です。
 
ここでは特に、20代30代40代に絞って考えたいと思います。
 
http://www.stat.go.jp/
こちらの総務省統計局の資料によると、平成28年11月時点での20代30代40代の男女の人口は次のとおりです。
■男性
20代6,435,000名 30代7,787,000名 40代9,623,000名
→合計：23,845,000名（男 20-40代合計）
■女性
20代6,118,000名 30代7,561,000名 40代9,405,000名
→合計：23,084,000名（女 20-40代合計）
 
次に、20～40代男女の内何人が生涯未婚のままかを、前出の生涯未婚率を元に割り出します。
■男性
（男 20-40代合計）×生涯未婚率23.37%＝5,572,577名（男 生涯未婚）
■女性
（女 20-40代合計）×生涯未婚率14.06%＝3,245,610名（女 生涯未婚）
 
この中には最初から結婚を望まなかった人も含まれるので、その数を除外します。
最初から望まなかった人の数は次の通りです。
■男性：100－86.3%＝13.7％が最初から望まなかった人。
（男 20-40代合計）×13.7%＝3,266,765名（男 最初から望まない）
■女性：100－89.4%＝10.6％が最初から望まなかった人。
（女 20-40代合計）×10.6%＝2,446,904名（女 最初から望まない）
 
これを、上記（男 生涯未婚）（女 生涯未婚）から引きます
■5,572,577名（男 生涯未婚）―3,266,765名（男 最初から望まない）
＝2,305,812名（男 結婚したいのにできない）
■3,245,610名（女 生涯未婚）―2,446,904名（女 最初から望まない）
＝798,706名（女 結婚したいのにできない）
 
以上から、次のような結論になります。
結婚したいのにできないでいる
20～40代の男性：2,305,812人
20～40代の女性：798,706人
合計で300万人以上いるわけですね。20-40代男女の合計が4,700万人なので、けっこうな割合ですね。
 
結論
20～40代男女4,700万人の内、結婚したいのにできずにいる人が300万人以上
少なくとも300万人の人が結婚したいのにできずに悩んでいることがわかりました。（私もその一人ですが）
 
そして、この人たち全員が結婚できるにはどういったサービスや仕組みが必要なのか、婚活サークル主催者として今後もしつこく考え、実践していきたいと思います。